犬の小肝症│肝臓が小さい我が家の愛犬について

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犬の小肝症

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目次

はじめに

この記事は、我が家の愛犬キイの病状やその際に行った検査などについて記したものです。

愛犬キイが「小肝症」と診断された時、「門脈体循環シャント」の疑いで検査をしなければならなくなった時、これらに関する情報をインターネットで検索して、かなり調べました。

その多くは当たり前ですが「こんな症状がある」「こんな検査をする」などの一般的なことが書かれており、最終的には「最悪の事態を想定する」ことが書かれていることも多かったです。病気に関する記事なので、それは正しいことであり、お気楽に「大丈夫ですよ」なんて書かれてないのは当然です。

ただ、飼い主としてはその記事を読むたびに思考が悪い方へ悪い方へ引きずられて、もう調べなきゃいいのにそれを止められなくて、不安で調べれば調べるほどまた怖くなる…の繰り返しでした。

そんな時に救われたのは、同じように肝臓に疾患があるわんちゃんの飼い主さんのブログでした。

「小肝症だけど、今は13歳ですごく元気です!」とか「こういうものを食べたら肝臓にいいらしいよ」とか。

キイと同じように肝臓に疾患があるわんちゃん達が、治療をしながら、日々の生活を工夫しながら、しあわせに過ごしている…その様子を綴った飼い主さんの愛ある言葉は、私を元気にし、希望を持たせてくれました。

私が書くこのブログが誰かをそんな気持ちさせることができるなら…そう思って、元気いっぱいのキイの様子と健康のことをブログ記事にすることにしました。

犬の小肝症について

犬の小肝症とは

小肝症とは、肝臓が標準サイズより小さい状態のことです。

2017年2月生まれの愛犬キイは、2020年12月に十二指腸に炎症が起こる十二指腸炎になり、その時に撮影したレントゲンで肝臓の大きさが標準サイズの半分よりまだ少し小さいことがわかりました。3歳と10か月の時でした。

キイ

ぼくの肝臓はちびっこでした。今もちびっこ肝臓です。

肝臓が標準サイズより小さい原因

肝臓が小さい原因は、「先天性(生まれつき)」と「後天性」があるそうなのですが、キイの肝臓が小さい原因ははっきりとはわからない状態です。

「小肝症」と診断されましたが、血液検査の結果としては、肝臓の治療を今すぐ始めなくてはならないような状態ではありませんでした。

ですが、小肝症と診断されたと同時に、胆のうの中に泥状のものが貯留している「胆泥症」であることがわかりました。

まずは胆のうの泥を少しでも取り除くために「ウルソ(ウルソデオキシコール酸)」を1日1回服用することになりました。

ウルソを飲み始めてから現在1年と5か月が経過していますが、投薬開始から10か月後の健康診断で、胆のうの泥はかなり減っていることがわかりました。

飼い主HIRON

5歳と3か月の今も、ずっとウルソは飲み続けています。
健康診断でも血液検査などに特に問題はなく、旅行やキャンプに行けるほど、めちゃくちゃ元気です!

キイ

ひとりちびっこプロレスができるほど元気だよー!↓↓↓

小肝症と診断されたその後

ある日、早朝から「祈りのポーズ」を繰り返す

祈りのポーズとは、伏せた姿勢で前脚を伸ばし、胸の部分を床につけ、後ろ足は立たせて腰を上げているポーズのことです。犬が腹痛などの痛みに耐えているときにみせることがあります。

犬の祈りのポーズ
腹痛など痛みを我慢しているときにする「祈りのポーズ」

小肝症と診断された3か月後のある日。

早朝から何度も祈りのポーズを繰り返すキイ。下痢や嘔吐はないものの何も食べようとしません。

昨日も一昨日もここずっとごはんもおやつもいつもと同じわんこ用のものしか食べてないし、腹痛になるような原因が思い当たらない。

以前、十二指腸炎になった時には、悲鳴をあげながら祈りのポーズをしてはうろうろと歩き回っていたのですが、今回は悲鳴をあげることはないものの、繰り返す祈りのポーズと落ち着きなく歩き回る様子はまったく同じでした。

飼い主HIRON

キイの腹痛がどれほどの痛みなのかわからず、かわいそうで本当に辛かった…

念のため、病院の先生に見せるために、祈りのポーズをするキイの動画をスマホで撮影しました。

そして、かかりつけの動物病院が開く9時まで待ち、病院に電話連絡をしてから、急いで病院に連れて行きました。

原因がわからないまま、経過観察するのは嫌だったので、わかることならすべて調べてほしいと先生にお願いし、血液検査、レントゲン、エコー検査を行いました。

…が、結石もないし、膵炎でもないし、どこにも異常がなく、まったくの原因不明。

検査をしても異常は見られないため、その日はとにかくごはんを食べられるようにと吐き気止めの「プリンペラン」を処方されました。

この時の腹痛は翌日の夜には治ったようで、夜ごはんをモリモリ食べてぐっすり眠り、翌々日にはいつもと変わらないキイでした。どうしてお腹が痛かったのかわからないままです。

まさかの犬の「門脈体循環シャント」疑い…

今回の腹痛の原因はわからないままでしたが、先生に「小肝症」に関する検査のひとつを提案されました。

それは、「門脈体循環シャント」の検査でした。

犬の門脈体循環シャントとは:  通常、胃腸からの血液は肝臓に入るようになっていますが、「シャント」と呼ばれる異常な血管があることにより血液が肝臓に入らず、その結果解毒がされていない血液が全身を巡ってしまう病気のことです。アンモニアなどの肝臓で解毒されるはずの害のある物質が体中を巡ることで、身体に様々な症状が起こります。また同時に、肝臓が栄養失調となり小さく萎縮してしまいます。

飼い主HIRON

先生の説明では、キイの肝臓が小さい原因として「門脈体循環シャント」という病気の可能性も考えられるため、念のため検査をしてみましょうとのことでした。そして、検査の結果。。。

キイ

ぼくは「門脈体循環シャント」ではなかったみたいだよ

犬の「門脈体循環シャント」の症状について

結果、キイは「門脈体循環シャント」ではありませんでしたが、「門脈体循環シャント」の主な症状の中でキイは下記が当てはまりました。

  • 食欲不振(食が細い)
  • おしっこの1回の量が少ない
  • おしっこの回数が多い

他の症状としては「月齢の平均的な体格より小さい」や「食後に元気がなくなる」などがあるそうです。

犬の「門脈体循環シャント」疑いの血液検査

「門脈体循環シャント」を疑う際にはまずは血液検査をするとのことでした。

絶食時の総胆汁酸の値と食事2時間後総胆汁酸の値を測定するそうです。

この検査の内容は、犬の状態によって異なるようで愛犬キイの場合は「総胆汁酸」「BCAA」「チロシン」「BTR」「総胆汁酸Post」を計測しました。

これがその時の検査の結果です。

BCAAとBTRが基準範囲より少し低いですが、総胆汁酸は問題ないとのことで、キイの肝臓はちょっとだけ良くないけど、「門脈体循環シャント」ではないだろうとの結果となりました。

※『ないだろう』というのは、確定診断を出すには、更なる検査(CT検査)が必要だからだそうです。

肝臓の状態は半年ごとの血液検査と、1年ごとのレントゲンやエコーなどの検査でその都度状態を把握していくことになりました。

キイの現在

今でも、月に一度くらいは「祈りのポーズ」をして飼い主をビビらせるキイです。

慌てて病院に行って検査をしてもらうとどこにも悪いところはなく、触診をした先生に「う~ん…あんまり痛そうにしてないけどなあ」と言われ、胃腸薬を処方されその日の夜には元気になることがほとんどです。

日々の生活は、ウルソとサプリメントを飲んで、食べ物などに気をつけてはいますが、至って元気‼

ちょっとだけ疲れやすいのと、食が細いのが気になりますが、旅行やキャンプなどを楽しめるくらいにはフツーのわんこです!

飼い主HIRON

どうかこれから先もずっとずっとずーっと元気で長生きしてほしい。
願いはそれだけです

キイ

その願い。ぼくが叶えてあげるよ!

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